胃潰瘍になりました。そして、手術、治療から、薬に頼らない方法の獲得へ

体験からの胃潰瘍の治療法と予防

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胃潰瘍の特効薬 H2ブロッカーには、認知機能を低下させる副作用があるようです

      2017/10/14

 

老年医学界「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」において、胃炎や胃潰瘍に広く処方される、「ガスター」などの H2 ブロッカーが、「高齢者において使用を避けることが望ましい薬剤」に入れられているようです。

理由は、一時的なものですが、副作用として、「せん妄」を起こしたり、認知機能の低下が見られることがあるためのようです。

こちらの、

高齢者において疾患・病態によらず使用を避けることが望ましい薬剤

にも、下のように、重篤度が「高いもの」として挙げられています。

h2blocker-no10

しかし、副作用一時的ではあっても、連用していると「認知機能そのもの」に影響があったりはしないのですかね・・・。

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実は、これについては、2007年に、アメリカの研究で、「影響がある」という結果が出ています。


消化器系薬剤のH2ブロッカーは認知機能を低下させる可能性

米国インディアナ大学加齢研究センター 2007/08/03

アメリカのインディアナ大学加齢研究センターのマラズ・ボウスタニ( Malaz Boustani )医師らの研究グループは、胃潰瘍などで広く服用されている消化器系薬のH2ブロッカー(ガスター、ファチモジンなど)の認知機能への影響について地域住民を対象に調査したところ、認知機能を低下させる可能性があることを認めました。

その研究論文がアメリカ老年医学会雑誌( Journal of the American Geriatrics Society )の 2007年8月号に掲載されました。

ボウスタニ医師らは、インディアナ州のインディアナポリスに住む認知障害のない 65歳以上のアフリカ系アメリカ人 1558人について 5年間追跡調査しました。

この間、 275人( 17.7%)に認知障害を認めました。

認知障害を認めたグループと認めなかったグループとを年齢、教育、調査時の認知テスト点数、抗コリン作用剤(抗パーキンソン病剤、抗うつ剤など多種)、糖尿病やうつ状態の既往を同じ条件にして、H2ブロッカーの服薬を比較したところ、服用グループの方が 2.42倍多いことを認めました。

服薬については研修を受けた調査員が、家庭の薬や本人の報告や情報により処方箋や薬局での購入により把握しました。

H2ブロッカーが認知障害を引き起こす原因として、記憶に関係する脳内のコリン作動系を障害するためではないかと考えられています。わが国ではH2ブロッカーの精神神経系の副作用として「頭痛、手足のしびれ・こわばり感、ねむけ、めまい、混乱感」が明記されています。

なおBoustani医師は、今回の調査はアフリカ系アメリカ人についてのもので限られておりさらに調査が必要であり、この結果から直ちにH2ブロッカーの服用を止めることを勧めるものではないと述べています。


 

ということで、あくまで、この例だけのものですが、「認知障害を認めた数が H2ブロッカーを飲んでいた方が 2.4倍多かった」というのは、なかなか重い数値ではないでしょうか。

私も、以前は、よく H2 ブロッカーを飲んでいましたが、これらを知ってからは、よっぽど胃の調子がひどくない限りは、 H2ブロッカーを飲むのはやめました。

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