胃潰瘍になりました。そして、手術、治療から、薬に頼らない方法の獲得へ

体験からの胃潰瘍の治療法と予防

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胃潰瘍での手術入院体験記(入院4日目) – 病の部屋で

      2015/10/24


入院4日目

tenteki
この病院の大部屋は基本が4人部屋のようです。
少なくとも、私の消化器フロアのほとんどは4人部屋でした。

私は一昨日の夜中にここに来たので、実は部屋の人に挨拶していなかったのです。
こういうのはその時を逃すと、なんとなく挨拶しにくいもので、そのままにしていましたが、私の向かい側のベッドの人が、

「どうして入院されたんですか」

と声をかけてきました。

「胃潰瘍で血を吐きまして、夜中に」
「ああそれは大変でしたね」
「そちらは……?」
「いやあ、私はもう入院常連で」

その四十代と思しき男性はそう言いました。

「はあ」
「私は一応今日退院なんですよ」
「それはおめでとうございます」
「ははは。それはどうも、でも、またすぐ来ることになるんですけどね」
「どこがお悪いんですか?」
「うーん、まあ、消化器全般的にね」
「ああ、そうなんですか」
「クローン病ってご存じですか?」
「聞いたことはありますが……」

クローン病。
確かに聞いたことはあるが、どんな病気だかはわからない。

その人も特に説明はしませんでしたが、実は後で私は調べて、それが大変な難病だということを知ったのでした。
消化器全般に関しての不調が何年も何十年も続く。

原因はわかっていないそうで、難病に指定されているそうです。

その時はそのことを知らなかったのですが、しかし、実は「これは大変な病気だ」とわかってしまった事実はあるのです。
それは「今日退院する」と言っていたその人の持ち帰る薬の量です。

何週間分なのか何ヶ月分なのかは知りませんが、段ボールに5箱。

私はその人が箱を運び出しているときに何気なく、

「それはなんですか?」

と聞いてしまったのです。

それは薬でした。

極端にいえば、薬を食べて生きているようなものと言えなくてもないようなのです。

「いーや、もう17年この病気ですから、慣れてますよ」

と笑って言っていましたが、17年、この生活をしている……。
何とも言えない気分でした。

私の隣のベッドの年配の男性は胆嚢ガンでした。

見舞いの人とのやり取りを聞いていると、会社の重役というか、そこそこ立場のある人のようで、部下らしき人がひっきりなしに来ます。

その話がカーテン越しに聞こえてくるのですが、

「末期は末期なんだけど、もう手術もダメみたいでね。いよいよみたいだ」

とよく聞こえてきました。

私から一番離れたベッドの男性は一日中寝ていて、まるで起きないので話はしていません。
寝る時も、血圧や血糖値などがリアルタイムで表示される機械を装着してい寝ています。

起きあがっている姿を見たことがないということは、少なくとも軽い病ではないのでしょう。

周囲の現実を見ていると、何だか気が滅入りますが、

「しかし、ここは病院なんだ。病の人たちがいてそれは当たり前なのだ」

というようにも思いました。

看護婦さんたちの妙に冷静な物腰も、考えれば、いつも誰かが死んでいく場面に遭遇しているのですから、いちいち動揺していては仕事にならないということもあるのでしょう。

患者もですが、看護する側も強くないとやっていけない世界です。

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