胃潰瘍になりました。そして、手術、治療から、薬に頼らない方法の獲得へ

体験からの胃潰瘍の治療法と予防

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胃潰瘍での手術入院体験記(入院初日) – その日の午後に私はまだ生きていた

      2015/10/25


病院に運ばれた日の午後に(入院1日目)

tenteki

手術後の午前(私が病院に運び込まれたのは早朝)に担架で病室まで運ばれ、そのままベッドに移されました。

運び込まれた病室は個室でした。

これは緊急入院した患者のためにある個室だそうで、料金等は大部屋と同じですが、経過を見る必要がある患者などを入れておくようです。

私は次の日には大部屋に移されました。

輸血、点滴、カテーテルはすべてつけたままです。

退院前に左腕を見て驚いたのですが、腕の内側全体が紫色に腫れ上がっていました。看護婦さんに聞くと、「急患の場合はとにかく早く確実に点滴や輸血を打ち込まなければならないので、見えやすい血管にどんどん入れていく」のだそうです。

どのくらい眠ったでしょうか。

夢を見た記憶がないので、本当に熟睡したのでしょう。

さきほどあれほどしつこく「夢」に出てきたトロッコや草原はもう出てきません。眠りの世界はまるで単なる闇です。

そして起きた際に「眠りの闇とはなんと健全なことなのだろう」と認識するに至るのでした。

「美しい夢はどうにも死に近い」ということを学習したせいかもしれません。

目覚めると、病室はとても明るくて、そこに奧さんとその母が座っていました。

「今何時?」と私は訊こうと思いましたが、なんと声が出ません。

しかも、喉の痛いこと痛いこと。

やはり昨日、太いと思った内視鏡つきの手術装置は思っていただけではなく、本当に太かったようで、喉が摩擦による傷か何かで痛くて仕方ありません。

奧さんがこちらを見ているので、もう一度、ゆっくりと「時間は?」と訊きました。

「今、午後2時くらい」

とのこと。

「起きたら連絡するように言われているから看護婦さんに言ってくる」

と奧さんは出て行きました。

2時ということは、5時間くらいは眠ったのでしょうか。

少し朦朧とはしていますが、至って普通な感覚です。
視界も正常。
耳も普通。

多分、頭の方も大丈夫(まあ、もともとおかしいですが)。

そこに看護婦さんがやってきました。

看護婦さんは一応、私の担当看護婦という存在はありますが、何しろ少人数で超多忙な看護婦の世界。誰がどうとかはあまり関係がないようです。

それにしても、入院期間中に見た、あるいは会話をしていて知った看護婦さんたちの忙しさというのは尋常なものではありません。

医者は確かに特別職だし崇高な技術職かもしれませんが、それと比しての看護婦たちの待遇があまりにもキツいなと思ったのは確かです。「キツい」というのは労働と賃金が見合っていないということです。

まあ、しかしそのあたりはここで述べても仕方ない。

ともあれ、看護婦さんは

「検査がありますから検査室に行きましょう」

と言いました。

「どこに行けばいいんですか?」
「2階の検査室です」
「……ここって何階なの?」
「11階です」
「ああ、そうですか。そりゃあ高い」

まだ立てないので窓から外の風景を見ることができません。
窓からは空が見えるばかり。

「まだ立てないみたいなんだけど」
「もちろん車椅子で行きますよ」

ということで、二人がかりで車椅子に乗せられ、看護婦さんと検査室に向かいました。

車椅子に乗るのは生まれて初めてです。

病院の廊下を車椅子に乗って看護婦さんに押されている……。

こんな光景を自分が見せることになるとは思いもしませんでした。

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