胃潰瘍になりました。そして、手術、治療から、薬に頼らない方法の獲得へ

体験からの胃潰瘍の治療法と予防

胃潰瘍での手術入院体験記 – 手術 / 消えていく意識

      2017/10/14

生死の狭間みたいな光景を見ながら

tenteki

トロッコの夢と手術台で悶え苦しむ両方の自分を行き来しながら、しばらくの間、内視鏡の貫通作業が続きました。

喉が通った後に、次は胃の前で入りづらい場面がありました。

胃と食道の間の部分で幽門というんですかね、あの部分に力が入って内視鏡を通すまいとするんです。
ここでも、

「力を抜いて」

と言われるんですが、意識があるうちはどうもダメで、意識を失うたびに少しずつ入っていく感じです。

結局、私が失神している間に内視鏡は胃に到達しました。

口から洗濯機のゴムホースみたいなチューブが出ています。

人工呼吸器をつけているので絶対に窒息することはないのですが、たまに息が止まります。

どうして呼吸ができないのかが自分でもわからないのですが、息を吸ったり吐いたりがうまくできなく、たまに息が止まってしまうのです。

その度にやはり意識を失い、またトロッコで草原を走っています。

その時に思ったのは、

「もしこのまま死ぬんだったら、そんなに苦しくはないな」

ということでした。

何しろ、意識のある時が非常に苦しいせいで、意識を失った際の夢の中は極楽のように穏やかで、風景もとにかくきれいでした。
あんな夢は最近見たことはなかったと思います。

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さて、手術の方は、医者と助手たちがモニタを見ながら進めています。

手術中は私の意識も曖昧で、彼ら彼女たちの言っていた言葉のほとんどを思い出せません。

よくドラマなどで意識を失う前に人の声がエコーのようにされる音声処理をすることがありますが、実際あんな感じです。

遠くの方でなんだか「わーわー……」と音が鳴っていますが、それにはまるで現実感がなく、自分とは関係のない音のような気がするのです。

しかし、それはあくまでも私の周囲で鳴っている音であり、声であり、まして内容は私の生死に関わることです。

覚えているのは、

・最初、モニタの調子が悪くてなかなかスイッチが入らなかったこと
・私の胃に昨日の夕食がまだ残っていてそれが出血箇所を見えにくくしていること
・胃の出血は1カ所ではなく3カ所に及ぶこと
・処置はクリップをして止血した後に薬を塗布してるらしきこと
・血圧がさらに下がってきていたこと

などです。

ただ、すでに現実の世界と意識の向こうの世界が半々くらいになっていて、時間的にはさほど長くは感じられなかったここともあって、つらいという感じはすでになかったと思います。

それよりも、意識の中に「なんかオレ、半分死んでる」という諦観が芽生えていたので、あまり手術の成り行きに興味がなくなっていたというのもあります。

死んでいるのなら手術が成功しても意味ないですしね。

それより、「トロッコの先には何があるんだろう」ということが気になったりしていました。

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